2010年6月5日土曜日

これからの楽譜出版(1)


iPad発売!「出版ビジネスを変える」と言われているし実際そうなるだろう。
出版とは複製するもと(原版・原盤)を作り、これで作った複製物を売る仕事だ。一般的に出版(物)とは「本」や「雑誌」のことだが、私にとっては音楽出版と楽譜出版が主要な出版(物)、つまり複製するものが音楽なら音楽出版、楽譜なら楽譜出版ということになる。
音楽出版、いつの間にかレコード盤(→CD→ネット配信)や放送というイメージになったが、最初は「楽譜」から始まった。作曲家が楽譜出版で糧を得た時代もあった。今回紹介画像は5月15日のライブで配ったチラシ印刷用(私の楽譜出版物販売サイト特集記事<現状は下記URL>もこの内容に更新予定)だが、ここに紹介したスティーブン・フォスターやスコット・ジョップリンもそうだった。


楽譜出版、それは音楽出版の最初の形(音楽を楽譜として印刷)だったが、レコードや放送の進歩によって主役から脇役に変化した。後発技術(レコードや放送)によって「売れた音楽」の二次的利用、つまり売れた曲の楽譜を後から出版する様にもなった。楽譜出版物の要素として著作権が消滅した有名曲(クラシックやPD)もあるが、ヒット曲を利用したり追いかける楽譜出版もある訳だ。
一方、デジタル技術とインターネットの進歩はダウンロード楽譜(配信楽譜)という新しい楽譜出版物を実用化した。音楽を聞くだけでは無く自分で楽しむ様に変化しているし、楽譜を読める人が増えているから、ダウンロード楽譜(配信楽譜)はこれからますます必要とされる出版物になる!はず。

私も良い内容のダウンロード楽譜を作って行こうと思います。現在制作中の楽譜はジョージ・ガーシュウィンの作品。その話はまた来週!

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