2012年2月9日木曜日

Playing for Music Recording

一昨日ご紹介したメールには続きがありました。
後半でご紹介します。

パソコンにおける音楽のプログラミング(MIDI演奏情報の編集)とか録音のデジタル化によって、音楽を録音する際の修正が容易になりました。

その分・・・音楽を演奏する力が相対的に長期低落傾向にあると思います。

私がプロになった頃、それは40年近く前ですが、
録音スタジオにおける演奏(これを専門とするのがスタジオ・ミュージシャン)にしても、
音楽ステージにおける演奏(これを専門とするのがサポート・ミュージシャン)にしても、
本番一発、やり直しは許されませんでした。

それが最近では、「つぎはぎ」というか、間違っても容易に修正ができるのです。
気軽に演奏できる大らかさは良いとしても緊張感に欠けると思います。
「間違っても良い」というので「演奏は下手でも良い」という風になってきたと感じます。

やはり音楽は本番一発、緊張感をもって演奏し、やり直せるとは考えない、本来はその様なものだと私は思うのです。

<一昨日頂いたメールの途中から引用します>

CD制作は、アナログ感を大事に制作致しました。
8トラック2台という、いまどきは誰もやらないような手法です、
むろんプロトゥールスなどもありません。
まっちゃんは、全てやりなおしはきかないという過酷なものでしたが、
がんばってくれました。
総勢34名アーティストのそばにいられた私が1番幸せな立場なんでしょう。

今回のCD、コンサートの企画遂行の中で
日本の音楽業界の真実らしきものがわずかですが垣間見えた気がしています。
改めて、まっちゃんや、林さんのご苦労が少しだけでしょうが
わかってきたような気がします。

なお画像は昨日の朝の雲。変化に飛んだ面白い空でした。

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